Windows 10 に Clash Verge Rev を入れる:初回インストールから購読インポートまで(SmartScreen/ファイアウォール・Mihomo、2026)

いまも Windows 10 をメイン画面にしているのに、「Clash Verge Rev の公式ページは見つかったが 初回セットアップ が不安」「SmartScreen で止められた」「ファイアウォール かセキュリティ製品か分からないが通信できない」「購読(サブスクリプション)URL は貰ったけれど、どこに貼ればいいか分からない」という検索で辿り着いた方向けの実測寄りガイドです。Win10 向け Clash for Windows(CFW) の初回手順や、Windows 11 での Verge Rev 初回 の記事とは役割を分け、ここでは Win10+Verge Rev+Mihomo コア+購読まで一気通貫 に絞ります。

この記事で扱う範囲と、他の記事との棲み分け

本稿のゴールは五つです。(1)Windows 10 上で Clash Verge Rev を初めて起動できる。(2)SmartScreen や企業ポリシーで止まったときの判断材料を持つ。(3)Windows Defender ファイアウォール やサードパーティ製品が通信を塞いでいない。(4)Mihomo(Clash Meta 系コア) が取り込め、空のプロファイルで止まらない。(5)購読 URL を登録・更新し、最低限ブラウザ経由の通信が期待どおり動く。

すでに当サイトには、Windows 10 で Clash for Windows を入れる 解説(Win10・CFW 初回セットアップ)と、Windows 11 で Clash Verge Rev を初めて使う 解説(Win11・Verge Rev・システムプロキシと TUN)があります。前者は レガシー GUI+別コア体系 の前提、後者は Win11 特有の設定画面の言い回し や切り分けが中心です。今回は「OS を 10 のままにしている」「いまから入れるなら メンテが続く Verge Rev 側 に寄せたい」という層向けに、インストール障壁(SmartScreen/FW) から 購読が実際に効くところ までを厚めに書きます。

用語とクライアントの地図は 2026 年時点の Clash エコシステム解説、操作の全体像は チュートリアルページ が補助線になります。

ステップ 1:入手経路を一本化し、インストーラーを実行する

Verge Rev はフォークやパッケージ名が増えやすいカテゴリです。検索順位のブログだけを頼りにEXEを拾うより、まずメンテ状況とリリースノートが追える配布元 を決めるのが安全です。日々「どこから落とせばよいか」を迷わないように、実行ファイルやインストーラーの入口は当サイトの ダウンロードページ で整理した一覧を優先し、開発者サイトやソースは検証用途で併読する、という習慣をおすすめします。

配布形式は .exe インストーラーポータブル(ZIP 解凍して実行) の二系統が一般的です。ポータブルはレジストリを汚さず試しやすい反面、アップデートの取り方が README 任せになりがちです。インストーラーはアンインストールの導線がはっきりする一方、初回に追加ランタイム(例:WebView2 や .NET 系)を要求するビルドもあります。メッセージに従い、OS を最新の累積更新まで上げてから再実行すると通るケースが多いです。

実行直後に ユーザーアカウント制御(UAC) が出るのは正常な範囲です。企業端末で「標準ユーザーではブロック」と出る場合は、IT 部門のホワイトリスト申請が必要になるため、自己責任の範囲を越えます。

ステップ 2:SmartScreen(Windows によって PC が保護されました)の扱い

Windows 10 でも引き続き有効なのが SmartScreen です。未知の発行者の EXE や、ダウンロード元のレピュテーションが低いと、「続行できません」と止まることがあります。ここで重要なのは安易に「詳細情報」から進めてよいかの判断基準を自分で持つことです。具体的には、(1)入手 URL が本物のリポジトリ/公式告知と一致するか、(2)チェックサムや署名の説明があるか、(3)ウイルス対策のローカルスキャンで明らかな検出がないか、を最低限確認します。迷うなら別の端末で検疫する・コミュニティの最近の報告を読む、まで下げた方が安全です。

セキュリティ製品が「ダウンロード後スキャン」で隔離するパターンもあります。隔離ログに clashmihomoverge が載っていたら、誤検知かどうかをベンダー FAQ で確認し、許可するかは組織の方針に従います。

💡 ヒント ブログ記事のスクショ付き手順だけを写経すると、メニュー名がビルドで微妙に違って迷子になりがちです。「どの画面に相当する操作か」を理解したうえで、自分のビルドのラベルに読み替える癖を付けると長く使えます。

ステップ 3:Windows ファイアウォールとセキュリティ製品の許可

初回起動時に Windows Defender ファイアウォール の「アクセスを許可しますか」ダイアログが出たら、利用形態に合わせて プライベート または パブリック を選択します。誤って拒否すると「アプリは動いているのに外向きが詰まる」ように見えるため、一度 設定 → プライバシーとセキュリティ → Windows セキュリティ → ファイアウォールとネットワーク保護 → 詳細設定 から、アウトバウンドがブロックされていないかを確認すると早いです。名称はウィンドウのエディションで微妙に異なりますが、「Verge」「Mihomo」「clash-meta」などに相当する実行ファイル単位で見ます。

サードパーティ製の総合セキュリティや「HTTPS 検査」を有効にしている環境では、ローカルのプロキシポートやループバックとの相性問題が起きます。症状が「ルールどおり経由しない」「証明書エラーだらけ」になる場合は、検査対象からローカルアドレスを外す/一時無効して切り分け、という順が定番です。会社 PC では許可されていない操作が多いので、許可境界を越えないでください。

ステップ 4:Mihomo/Clash Meta コアの取得と権限の現実確認

Clash Verge Rev は背後で Mihomo(旧称クラスタ含む「Clash Meta」互換) コアを動かします。GUI が立ち上がっても、コアのバイナリ配置や自動更新が未完だとログにエラーだけが溜まり、ノード一覧が空のままになります。初回ウィザードで「ダウンロード」「インストール」に相当するボタンを押したあと、アプリ内のログやバージョン表示で実行中のコア名と版 が揃っているかを見ます。

ここで詰まる典型原因は、(1) 企業 FW が GitHub Release 等をブロックしている、(2) プロキシ未設定のまま自身がプロキシ配下にいる、(3) 残存する別 VPN の WFP フィルタがローカル通信を壊している、の三つです。(1)(2) は一旦テザリングや別回線でコアだけ通すと切り分けやすいです。(3) は不要な VPN を完全終了して再起動し、再試験すると差が見えやすくなります。

TUN モード で仮想アダプタを作る構成に進むときは管理者権限が必要になるビルドが多く、詳しい挙動と設計は TUN モードの深掘り記事 に譲ります。初回だけは システムプロキシ 中心でブラウザが通ることを先に確認し、そのうえで TUN を足すと、トラブルが「権限問題」か「ルール問題」かに二分しやすいです。Win11 向け記事でも同様の切り分けを丁寧に書いているので、モード選択の考え方は Windows 11 版の初回ガイド と併読するとスムーズです。

ステップ 5:購読 URL の登録・更新とプロファイルの選択

プロバイダから渡された 購読 URL を、Verge Rev の「プロファイル」または「サブスクリプション」に相当する画面へ貼り付け、更新 を実行します。間違いやすいのは、(1) 古いブックマーク URL を貼っている、(2) User-Agent や認証ヘッダの要件を満たしていない、(3) 期限切れで 403/空レスポンスになっている、の三点です。エラーメッセージの原文は 購読 URL の FAQ と照合すると早いです。

複数プロファイルを持つ運用では、用途別に名前を付け、いまアクティブなプロファイル がどれかを常に画面で確認できる状態にします。ルールを足したい場合の基礎は カスタムルールのチュートリアル、グループとポリシーの読み方は proxy-groups ガイド を参照してください。購読テンプレが上書きするファイルを直接いじると意図せず巻き戻るので、クライアントのマージやオーバーライド機能の有無を先に押さえます。

ステップ 6:CFW から乗り換える場合のメモ

これまで Clash for Windows で運用していた端末では、OS の 手動プロキシ が古いローカルポートのまま残っていることがあります。設定 → ネットワークとインターネット → プロキシ を開き、不要な手動指定をオフにしてから Verge 側の「システムプロキシを設定」に相当するトグルを再度オンにすると、挙動が揃いやすくなります。画面の対応関係は CFW から Clash Verge Rev への移行ガイド が短絡ルートです。

トラブルシューティングのチェックリスト

  1. 1

    購読とプロファイル

    URL の再発行・期限切れ・プロバイダ側メンテで止まっていないか。更新ボタン押下後の HTTP ステータス相当の表示を確認します。

  2. 2

    コアと権限

    Mihomo が起動しているか、ログにダウンロード失敗が残っていないか。TUN を使うなら管理者起動と他 VPN の競合を疑います。

  3. 3

    OS 側のプロキシと DNS

    手動プロキシの残骸、ブラウザ拡張の独自 DNS、IPv6 経路の食い違い、セキュリティ製品の HTTPS 検査を順に疑います。

よくある質問

Windows 10 のサポート終了と関係ある?

OS のサポート生命週期はセキュリティ更新の有無に直結します。プロキシクライアント単体の話とは別軸なので、端末全体のリスクを下げるには OS の更新方針も合わせて検討してください。

Win11 の記事のスクリーンショットとメニューが違う

設定アプリの見出しはバージョンで変わります。本稿は Win10 向けの論点(SmartScreen、FW、コア取得、購読)に寄せ、モードの深掘りは Win11 向け初回記事と TUN 解説に分散しています。

サーバー版 Windows でも同じ?

GUI 前提の手順はデスクトップ向けです。Server 向けの別記事や、ヘッドレス運用のドキュメントを優先してください。

まとめ

Windows 10Clash Verge Rev を初めて使う流れは、「信頼できる配布から入れる → SmartScreen とセキュリティ製品を通す → Mihomo コアを実在させる → 購読 URL でプロファイルを満たす → システムプロキシやモードを段階的に足す」に集約できます。Win10 の CFW 記事や Win11 の Verge 初回 記事と役割を分けて読むと、検索意図どおりの答えに辿り着きやすくなります。

従来型の Windows 向け GUI クライアントのなかには、開発が止まり 新しいルール文法やコアの挙動 に追従しづらいものも残っています。一方で Clash 系は YAML でのポリシー表現実測ベースの遅延・動作モード を一画面で扱えるため、購読テンプレを差し替えつつローカルだけ微調整する運用に向きます。まだパッケージを手元にしていない場合は、まず ダウンロードページ から入手経路を一本化し、自分の PC の SmartScreen と FW のログを見ながら一歩ずつ進めるのが安全です。

Clash 公式の入手先から、Win10 でも同じ考え方で試す