Mihomo Party を Windows で使うときの「ルール/全局/直結(ダイレクト)」モード切替:実測手順(2026)
検索でよく出てくる「ルールモード」「全局モード」「直连/ダイレクト」は、Mihomo(Clash Meta) 系クライアントでトラフィックの振り分け方を切り替えるスイッチです。本稿は デスクトップ Windows 上の Mihomo Party に限定し、日常運用で〈分流〉〈すべてプロキシ〉〈プロキシなし〉を素早く切り替える手順と、トレイや設定画面で迷いやすい点を日本語の語感で整理します。画面文言はビルドや言語設定で英語表記のことがありますが、対応関係は記事中で明示します。
Mihomo Party と Windows での「モード」とは何か
Mihomo Party は、コアとして Mihomo(旧 Clash Meta) を動かすためのグラフィカルなフロントエンドのひとつで、サブスクリプションの取り込みやルールセットの切り替え、トレイからのワンクリック操作などをまとめて扱えます。Windows ではインストーラー型やポータブル型の配布があり、初回に SmartScreen が表示されることも珍しくありません。発行元やチェックサムを確認してから導入してください。
ここでいう モード は、ざっくり言えば「このマシンから出ていく通信を、ルールに従って振り分けるか/まとめてプロキシへ送るか/プロキシを介さないか」を決める上位数えの切り替えです。下位には proxy-groups によるノード選択や、個別ドメインのマッチルールがあり、モードを変えるとそれらの優先の効き方が変わります。グループとルールの関係は proxy-groups の解説記事 とセットで読むとイメージが掴みやすくなります。
なお Mac 向けに ClashX Pro で「遅延テストや策略グループをどう触るか」を知りたい場合は、画面構成が異なるため macOS 向けの別稿 を参照してください。本稿はあくまで Windows + Mihomo Party にフォーカスします。
ルール・全局・直結(ダイレクト)を日本語と英語ラベルで対応づける
コミュニティ版クライアントではメニューが英語のままのことが多いので、実務で頭に置く対応は次のとおりです。
- ルールモード → 典型的には Rule。設定済みの
rules:と GEOIP/DOMAIN などのマッチに沿って、宛先ごとに PROXY/DIRECT/REJECT へ振り分けます。いわゆる「分割ルーティング」「分流」といわれる状態の中心です。 - 全局モード → 典型的には Global。最終的な出口がプロキシ側に寄りやすく、ブラウザだけでなくルールで本来直結していたはずのアプリもノード経由になりがちです。短時間の切り替えやテスト向きで、電池や帯域を気にする常時運用には向きません。
- 直結/直连 → 典型的には Direct。プロキシチェーンを挟まず、OS がもつ通常ルートで外向きします。国内サイトだけ見たいときや、プロバイダ側ルールが過剰にマッチしている疑いを潰すときの切り分けに便利です。
購読テンプレによっては モード名は同じでも実際のチェーンの組み方が微妙に違う ことがあります。迷ったら、アプリ内ログや外部の接続テストページで出口 IP を確認すると確実です。
実測:Windows でモードを切り替えるまでの流れ
以下はバージョン差を吸収した「観察ポイントつき」の手順です。項目名が完全一致しない場合は、同じ意味のトグルやラジオを探してください。
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1
まずプロファイルとコアを安定させる
Mihomo Party を起動し、エラー表示なくプロファイルが読み込まれていることを確認します。購読 URL の期限切れや YAML の文法エラーがあると、モードを触っても期待どおり動きません。購読まわりの FAQ も併せて確認すると早いです。
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モード UI の場所を特定する
多くのビルドでは、(A) メインウィンドウ上部またはサイドバーの「Mode」「クリックで循環」といったコントロール、(B) タスクバートレイのアイコン右クリックメニュー、のどちらかにまとまっています。日本語 UI にしている場合は「モード」「規則」「全局」などの語が対応します。
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3
Rule にして分流を確認する
Rule を選び、代表的な海外サイトと国内サイトをそれぞれ開いて応答を見ます。国内が意図せず遅い場合は GEOIP や DOMAIN-SUFFIX の並びが購読側の意図とズレていないかを疑います。Windows 特有の UWP アプリがプロキシを無視する ケースは UWP とシステムプロキシの記事 が参考になります。
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4
Global で「すべてプロキシ」を試す
短時間だけ Global にし、出口がノード側に揃うかを確認します。ゲームランチャーや開発ツールまでまとめてプロキシへ載せたいがルール整備が追いつかないときのつなぎ運用になりがちです。常時 Global はトラフィック増とレイテンシ悪化につながりやすいので、落ち着いたら Rule に戻すのが無難です。
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Direct でプロキシを完全に外す
Direct に切り替え、ブラウザで国内ポータルや社内 VPN のポータルなど「プロキシを挟むと失敗する」サイトを開きます。これで改善するなら、ルールか DNS が過剰に PROXY 側へ寄せていた可能性があります。Direct でも遅い場合は OS の DNS キャッシュやブラウザ拡張を疑ってください。
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システムプロキシ/TUN と二重確認する
モードは Rule でも、アプリがシステムプロキシを読んでいなければ体感は変わりません。Mihomo Party 側で「システムプロキシを有効化」「TUN をオン」などのスイッチがある場合は、モード変更とセットで確認します。初めて Windows で Mihomo 系 GUI を触る場合は Windows 11 での Clash Verge Rev 初回ガイド の「システムプロキシと TUN」の整理がそのまま転用できます。
ログと策略グループ:モードが期待どおりかを見るコツ
「Rule なのにこのドメインだけおかしい」ときは、(1) そのドメインがどのルール行にマッチしたか、(2) 選ばれた proxy-groups の実体がどのノードか、をログで追うのが早道です。ノード自体が死んでいる場合はモード以前の問題なので、別ノードへ切り替えて再試行します。
また PROCESS-NAME で特定 exe だけ別経路へ送りたい場合は、Windows 向けの書き方を プロセス名ルールの記事 で押さえられます。モードは Rule のまま、例外だけ DIRECT に逃がす、という組み合わせが現実的です。
TUN とモードの組み合わせでハマりやすい点
TUN をオンにするとプロキシ非対応アプリまで仮想インターフェース側に載りやすくなりますが、他社 VPN やフィルタドライバと競合すると一気に「全体が繋がらない」状態に落ちます。その場合は一度 TUN をオフにしてシステムプロキシのみへ寄せ、モードを Direct にして外向きが復帰するかを見ます。仕組みの詳細は TUN モードの解説 が役立ちます。
用語と検索のヒント(日本語ユーザー向け)
日本語圏では「全局」「直连」「分流」など中国語由来の呼び方がフォーラムに混ざることがあります。公式 UI が英語のときは、頭の中で Rule/Global/Direct にマッピングしておくと情報が繋がります。また「Mihomo Party 使い方」「Windows Mihomo モード」などと検索すると、GUI のスクショ付きの最新記事に当たりやすいです。
より広い設定観点は サイトのチュートリアル一覧 にまとめてあります。コマンドラインだけで Mihomo を回したい読者は サーバー向け Mihomo バイナリ運用の記事 も参照できます。
よくある質問
Rule と Global をすばやく切り替えたいが設定が保存されない
プロファイルが読み取り専用だったり、クラウド同期フォルダ内で競合していたりすると書き込みに失敗することがあります。設定ファイルの場所と権限を確認し、必要なら管理者権限で起動できるかドキュメントを読んでください。
Direct なのに一部アプリだけプロキシ経由に見える
アプリ独自のプロキシ設定やブラウザ拡張がローカルの Mihomo ポートへ向いている可能性があります。OS のプロキシ画面とアプリ側設定を突き合わせてください。
会社 PC で管理者権限が取れず TUN が使えない
システムプロキシ中心の運用に寄せ、モードは Rule を基本にするのが現実的です。IT ポリシーを優先し、禁止されている操作は行わないでください。
まとめ
Windows で Mihomo Party を使う日常運用では、通常は Rule で分流し、一時的な切り分けや強いプロキシ統一が必要なときだけ Global、検証や国内限定アクセスでは Direct、という三段がわかりやすいです。画面が英語でも Rule/Global/Direct の対応さえ押さえれば操作はシンプルですが、システムプロキシや TUN のオンオフ がずれると体感が矛盾するのでセットで確認してください。
一方で、GUI が用意されていない従来型のプロキシツールでは、モード相当の切り替えをするたびに別ソフトを開いたり、設定ファイルを手編集したりしがちで、ミスのコストが高くなります。Clash/Mihomo 系はルールとグループを YAML で再利用できつつ、トレイからモードとノードをまとめて扱えるため、試行錯誤のサイクルが短くなります。デスクトップ向けの安定した入手先とバージョン情報は ダウンロードページ で確認し、環境に合うビルドを選んで試してください。